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石仏■愚痴聞き地蔵

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■本誓寺の地蔵さん

 お地蔵さまはどんな仏さまかというと、釈迦如来が没してから56億7千万年のちの弥勒仏の出現まで、人間世界を含むこの娑婆世界は如来のいない時代とされています。その間に、地獄、餓鬼、畜生、修羅、人間、天上の六道を輪廻して苦しむわれわれ衆生を教化し、救済する誓いを立て実行している菩薩がお地蔵さまです。お地蔵さまはあらゆる場所に身を変えて現れ、六道を輪廻して、地獄におちた衆生も救済し、多くの衆生を救うことを容易にするため菩薩でありながら、人々に親しみやすい僧呂の姿で現れ、その化身のお地蔵さまの姿は多くの衆生に信奉されています。

◆愚痴聞き地蔵さん

愚痴聞き地蔵

 本誓寺参道入り口の左側に、愚痴聞き地蔵さんがおられます。仏教の最も根本的な三つの煩悩「①貧(とん)どん欲にむさぼり求めるこころ、②瞋(じん)怒りの心、③痴(ち)真理に対する愚痴と無知の心。」の内で愚痴・無知は三毒の一つに数えられています。しかし誰でも喜び、苦しみ、悲しみの中にストレス発散に、愚痴や悩みを言いたく、また聞いてもらいたくなります。でも人間相手では相手を不愉快にしてしまいます。
 ところが、この愚痴聞き地蔵さんは耳に手をあて、顔を傾け、いろいろな愚痴、悩みをきちんと聞いてくれます。石の椅子がありますから、時間の許す限り愚痴、悩みをはきだして、スッキリして明日の元気と希望を求めて下さい。愚痴は参道入り口までで、お寺に愚痴の持ち込みは禁止です。

◆石室六地蔵

石室六地蔵

 参道の終点、本堂前に石室(石屋根)に入られた六地蔵さんがおられます。仏教の地獄・餓鬼・畜生・修羅・人間・天上とかぞえる「六道」に悩み苦しむ衆生を救う仏さまとして、六体の地蔵さんが祀られています。
 六体が石室(石屋根)に納められた六地蔵さんは近郷近在では珍しく、建立安置は記録が無いので不明ですが、現在地に寺が移転された延宝年間(1670年代)の頃とされている。